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Bon Dance ~Hawaiian Style~(盆踊り)

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リアンさんは米国南部はアラバマ州の生まれ、ハワイに来たのは20年近く前です。アメリカ本土にいる頃、アジア人といえば、中華料理屋で見かけた事があるくらい。日本人と韓国人の違いもあまり知らずに育ったリアンさんでした。最初のルームメイトが日本人留学生で、大家さんが日系家族だったこともあり、ハワイに来てからはすっかりジャパン通になりました。健康維持の為と思って始めた合気道の友達に、日系人が多かったのも助けになったようです。

 

夏になると、リアンさんは大忙し。大学での本業のコンピュタ―ネットワークアナリストの仕事以外、週末の活動がグーンと増えるからです。リアンさんの活動とは、ボンダンス!

Honolulu Star Advertiser紙に、早々とボンダンス・カレンダーが出ますから、狭いオアフ島、今日はカネオヘ、明日はワイパフと、ボンダンスのハシゴの週末が始まるのです。早い所では6月から、遅くは9月の中旬まで、独立記念日の後は、ハワイ州のあちこちの浄土真宗本願寺系、曹洞宗、真言宗などのお寺で、一斉に盆踊りが開始です。いやお寺だけではありません。地域のコミュニティセンター、公立図書館の駐車場などが、盆踊り大会の会場になる事もあります。

 

もともとは盂蘭盆会で死者や祖先の霊魂を迎える仏教儀式であったものが、日本では庶民の娯楽や地域の祭り行事として発達してきたのが、盆踊りの起源でした。ハワイでは、移民日系人たちのコミュニティや教育の中心として、仏教寺が活躍したこともあって、伝統的なお盆祭りが夏季の一大イベントに発展したのです。仏教徒、日系人に関わりなく、ボンダンスはハワイのローカル文化そのもの。太鼓グループも踊りグループも、何週間も定期的に集まって、ボンダンスのリードとなるべく練習を積んでいます。

 

さて、リアンさん、ハワイに舞い戻ったばかりの私に、ハワイのジャパニーズカルチャーを紹介したくてたまりません。「行こうよ、行こうよ」と誘ってくれました。ある土曜日の晩に、Hongwanji(ホングァンジと発音するとハワイらしい)主催のボンダンスに、私も参加させていただきました。

 

盆踊り大会の真ん中には、ガンガンの照明に照らされたヤグラ。歌舞伎の舞台?と思わせる垂れ幕でしっかり飾り付けられております。提灯もちゃんと沢山ぶら下がっているのですが、ローカルバンクの英語の広告が印刷されていたりで、何となく私にはエキゾチックに見えます。ヤグラの上で太鼓をたたくお兄さん、色がとっても小麦色、あの人は昼間はサーファーでしょうか、ボディサーファーでしょうか。踊っている人も、白、黒、茶色、赤もあれば、金もある雑多な髪の毛の色で、うん、これもハワイならでは。

 

それから屋台。日本的ではありますが、似て非なるモノ。日本ではお目にかからないチリボールやサイミンボール、ホットドッグもありますが、なぜか付け合わせにキムチ。日系人のおばあちゃんたちが、「チリボール、4ダーラー!ワラ(水)もいるの?」なんて言いながら、ハオレっぽい孫などを、「ほら、早くチェンジあげて」なんて、アゴで使っておつりをくれました。ヤーさん風の方の売る焼きトウモロコシ、焼きそばなんてないんですが、その代りに、棒にささったパイナップルがありました。金魚すくいの金魚が、栄養豊かでアメリカサイズなのにもびっくり。おみくじは、もちろん英語。日本語の看板なんかも出ているんですが、何か飾りという感じがします。屋台の収入は、お寺さんの御布施になるんでしょうね。

 

そして、盆ダンサーたち。パチンコ屋さんのバックグラウンドミュージック?と思わせる音楽に合わせて、真面目に、統一良く踊るダンサーたちの様子、何ともいえずハワイ。お揃いのハッピを着ているのは、このお寺の檀家さんシニアグループでしょうか。リアンさんは、もう幸せの境地。「オー!アイラブ・ボンダンス」を連発しています。

 

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盆ダンサーの中には、ばっちり浴衣を着ている人もいますが、よく見ると、腕にはブレスレット、耳にはジャラジャラのイアリング何ていうのもめずらしくありません。「浴衣って、日本では、裸足で下駄を履いて行くもんでですね、足袋は普通は履かないんですよね」、と喉元まで出かかった言葉を、ぐっと呑み込みます。だってせっかく、誰かが日本に行ってお土産に買ってきてくれた足袋なんだから、履いたっていいじゃないですか。ダンサーの中には、Tシャツやショーツでの参加も大あり。ハワイだ、何でもありだ。男性は日の丸の鉢巻や、原宿で買ったのかなと思わせる米屋のロゴ付きアンティークハッピで決めている人もいました。

 

次々に登場する「日本っぽいハワイ文化」が、古いけど、新しい、自由気ままな感じがします。「私、ジャパニーズカルチャー、大好きよ!」と、踊り疲れてホンノリ紅の頬で満面の笑みのリアンさん。ハワイのボンダンス、日本じゃないハワイ・ジャパンが、なぜかとっても新鮮な体験でした。この時期ハワイにいらっしゃる機会がある方は、是非、ロコのボンダンス、体験してみてください。

 

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