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アーティストISAさんのストーリー

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ISAさんのご家族がハワイに引越してきたのは今から約5年前。

自由なアメリカで経験させたい

自閉症のISAさんの日本での教育に限界を感じ、もっと自由で障がい者に深い理解のあるアメリカ、その中でも気候がよく日本人も多く住むハワイで、日本では決して体験できない経験をさせてあげたい、というお母さんのゆうこさんの切実な思いからでした。

 

日本に住んでいた頃、すでにISAさんは個展を数回開いています。ISAさんの描くアートに自閉症ならではのユニークなセンスと素質があることを感じ取ったゆうこさんは、ISAさんにもっとアートの勉強をさせてあげようと色々な専門学校や絵画教室に問い合わせました。しかしながら、自閉症でコミュニケーションに問題のある彼を受け入れてくれるところはどこにもありませんでした。訪れた学校のほとんどがISAさんのような障がいのある生徒を受け入れた前例がないので、という理由でした。

日本では、専門的に絵を習うということでも、障がい者と健常者をしっかりと分けることがわかりました。障がい者が何かを学ぼうとする時、あまりにオプションが少ないことに愕然としました。このままではいけない、ゆうこさんは渡米の決断をします。ISAさんの妹さんであるメグさんもアメリカで教育を受けさせたい、と思い一緒に連れてました。両親亡き後にもISAさんを見ていかなくてはならないメグさん。その運命は変えてあげることはできないけれど、英語をマスターしてバイリンガルになれば、たくさんのオプションを与えてあげられると考えたのです。

 

さまざまな活動を積極的にしています

ゆうこさんは語学学校から、最終的にはカピオラニコミュニティカレッジでホスピタリティを専攻しました。ISAさんはホノルルミュージアムアートスクールに通い、アートのスキルをより高め、2015年秋に障がいを持つアーティスト20人の一人に選ばれ、イオラニギャラリーに初出展をはたしました。その後、ダイアモンドヘッドアート&クラフト展などの色々なイベントに呼ばれるようになりました。ゆうこさん、メグさんと一緒にカピオラにコミュニティカレッジ内のボランティアグループであるInternational caféに所属しネパール救済や自殺防止キャンペーンでの募金活動に貢献しています。最近は熊本にも支援することができました。同時にカイムキ高校の壁画を作成するクラブにも所属し、技術を磨いています。

今年からはISAさんの描いたキャラクターを活かして、お母さんがストーリーを作り、メグさんともう一人のメンバーの共同で子供向けの本の制作をしています。移住したばかりの頃は、さまざまな苦労もしたそうですが、家族みんなが助け合い希望を捨てずに頑張った成果が出てきました。

今日はそんなISAさんのイベントにお邪魔してきました。

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イベント会場で作品を創作中のISAさん

 

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ISAさんさんデザインのキャラクターの帽子

 

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壁画制作グループの一員としてイベント中のISAさん

 

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壁画の詳細を仕上げていくISAさん

 

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ISAさんの作品

 

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メグさんの作品(メグさんもアートを一緒に習っています)

 

 

 
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